面接通過率90%!建築・設備・土木に特化した転職支援サービス【転職設計事務所】
子どもの頃の夢ってみなさんあったと思うんですけど。
私は小学校卒業の文集だかに「オーケストラのコンサートマスター」と書いていました。
3歳の頃からヴァイオリンを習っており、親や周りのおかげさまで進捗も早く
小学校4年生くらいにはメンデルスゾーンのコンチェルトを弾いていました。ヨーロッパに演奏旅行に行ったり、ジュニアオーケストラにも入りかなり本格的にやっていたので
親も私は音楽の方へ進むと思っていたし、私もそう思っていました。
しかし
高校から音楽の方に進むとなると、入試などでピアノの技術と楽典的な知識も必要になってきます。
そんな中、中学生になった私は部活動で陸上競技を始めます。
中長距離、専門は800m。
もともと足が速かったし、長距離も好きだったので早々に良い成績を取ったので
どハマりしてしまいます。
それからはヴァイオリンにあまり身が入らなくなります。
発表会と試合の日程が被ったとき、試合を取ったときに
「ヴァイオリンを続けることは無理だ」と辞めました。
ただ不思議と、またいつか弾くだろうという確信はありました。(ちゃんと12年後に復活します)
高校と大学(体育大へ)は陸上で選び、10年間走りっぱなしでした。
本当はその先もという気持ちもありましたが、怪我や貧血もありそこまで記録が伸びずに「実業団は無理」と悟り10年の競技生活を終えます。
今私はコーヒーの焙煎士という仕事をしています。
なぜなったかというと、コーヒー大好きだったんですよね。
でまた、その前の仕事が公務員でして。
大学卒業して公務員になるまで、少し時間が空いたので(大学生のとき就職活動をしなかった)
スターバックスでバイトをしていました。
その時に、豆によって味が違うとかコーヒーの奥深さを知ります。
とはいえ、公務員になることは決まっていたので数ヵ月で辞めてしまい
陸上バカ、筋肉バカな私は市役所に入ります。
入る前、市役所に行ったとき
当時は制服があったのですが
女性の時代を感じるそれを見て、
入る前から「辞めたい!」と思っていました。
入社式みたいな日には
「いつか辞めるだろうな」と思っていました。
そうは言っても、約10年、かなり真面目に全力で働きました。
公務員の給与は基本給があり、残業しない限り給与はしっかり決まっていて
一回は昇級試験みたいのがあり
それをパスすれば年齢で給与は決まっているし
よほどの落ちこぼれじゃない限りは役職も上がっていきます。
ある時から管理職によるボーナスの査定みたいのがあるのですが
そこでボーナスアップするくらい勤勉に働きました。
が、やはり前例踏襲や慣例もあり、緩い雰囲気もありました。
仲良い同僚もいませんでした。
何かを変えようとすると、まず叩かれました。
きっとみんな最初はしっかりとした志があったんでしょうが
頑張っても頑張らなくても何も変わらない。給料も変わらない。
強く動こうとすると潰される。
そんなだとモチベーションが下がります。
そして、配属された部署で身を粉にして働こうと、スペシャリストを目指しても
3~6年の間で異動になる。
市役所の仕事は本当に多様で
異動はある意味転職かってくらい仕事が変わるんですね。
そして目指すべき尊敬できる先輩もいない。
色々な不満が溜まり
ずっと働き続ける理由がなくなってしまいました。
結局のところ、自分がいなくなっても市役所は回っていく。
勿論、そうでなきゃダメなんですけど。
その頃から、自分にしかできない仕事をしたいと思うようになりました。
音楽プロデューサーであり複数の会社を経営する社長
プロのヴァイオリン弾き
バーのマスター
大工の棟梁
私のプライベートでは、自分の能力を発揮して生計をたてている人が多くて
そんな人たちといると、真面目に仕事をしていても顔を上げられない自分がいました。
彼らとの決定的な違いは「リスクを背負っているか、いないか」でした。
リスクを負わない自分に堪えられなくなったのです。
じゃあ辞めて何をするんだといっても、やりたいことが見つからない。
あるとき焦りと酔った勢いで、音楽プロデューサーの社長に「雇ってください」と頼みました。
すぐにそれは迂闊だったと気付く。
「お前は俺に何をしてくれるんだ。
お前にどれだけ金を運べる?」
そう、仕事とはその会社の仕事を懸命に働き、対価を貰うと思っていたのですが
求められるものは、自分の能力でどれだけお金を生み出し会社に貢献できるかというものでした。
自分にはなにもない。
あるのはせいぜい若さ。
でもそんな人間吐いて捨てるほどいる。
軽率で何もない自分が恥ずかしくなり、どん底に落ちました。
そんな落ち込みの中で、自分は何がしたいんだと考え考え抜いて
毎朝淹れているコーヒーにふと気づく。
昔の勤務してた時からずっとコーヒー豆を買い続け、豆を挽き、コーヒーを淹れていた。
色々なコーヒー屋さんで豆を買って好みの味を探していた。
もっと知りたいと思う。
そうだ!コーヒーだ!!
そうして行きつけのコーヒーが飲めるバーのマスターに相談しに行くのでした。