たまには専門職の話を。
今日、某コンビニに行ったのですがパナマのゲイシャのコーヒーがあったんですね。
パナマのゲイシャといえば、パナマのコーヒー豆のコンテスト「ベストオブパナマ」で優勝したコーヒー豆の品種です。
2004年にエスメラルダ農園がこのゲイシャで優勝し、この農園は2007年まで4年連続で優勝しています。
受賞した豆はオークションにかけられるのですが、その2004年に一般的なコーヒーの100倍以上の価格で落札され、「ゲイシャ」というコーヒーが知れ渡るようになりました。
「ゲイシャ」と聞くと我々日本人は「おやっ」と反応してしまいますが、
この品種の名前は、起源でもあるエチオピアのゲシャ村から由来しています。
まあそんなんで、ゲイシャは非常に高級なコーヒーです。
そして「これはコーヒーなのか!」というくらい、非常に華やか、フレッシュなピーチや様々なトロピカルフルーツ、紅茶のような独特な風味があります。
私の店でも取り扱いましたが、とにかくお値段が良い(高い)ので初めて焙煎する時は緊張ぶるぶるでした。それがついにコンビニにあるなんて。
「コンビニでもゲイシャきたか。よし飲んでみよ」と買ったわけです。
やはり1杯100円とはいきません。500円でした。
でもコーヒー専門店では1杯800円~1000円以上が当たり前のコーヒーなので500円では安すぎる感じ。
あまり公ではっきり言えないのですが
淹れたては「まあ機械だしコンビニだしこんなもんかな」と、まずまずおいしいゲイシャでしたが
温度が冷めてくると「すっぱい!!!」
ごめんなさい、私には無理でした。
コーヒーというのは淹れたての温かいときは、まあたいてい飲めるんです。
そんなに厳密な味はわかりません。
専門職としていうならば、本当に美味しいコーヒーは「冷めてもおいしい」です。なぜなら冷めたとき、そのコーヒー固有の味が分かるから。
冷めたときに美味しくないとか飲めないコーヒーは、論外です。
そうではないコーヒーを、毎日せっせと焙煎しているわけです。
次回はそういうコーヒーの違いを解説をしていこうと思います。
もし、好みのコーヒーの味が分からなければ、冷めたコーヒーを飲んでみてください。
違いも分かるし、楽しくなると思いますよ。
「コンビニのゲイシャを飲んでみた。コーヒー屋が伝えるコーヒーの楽しみ方。」への1件のフィードバック