杉田議員の「生産性がない」発言について当事者体験含め思うこと。

杉田議員でしたっけ?「生産性がない」と言った(書いた)のは。

今日が期限のLGBT議連の質問状に回答がなかったそうです。

https://www.asahi.com/amp/articles/ASL9G51MWL9GUTFK01N.html?__twitter_impression=true

これはさておき、まず最初に「生産性がない」とニュースになったとき

「本人たちは分かっているのに、どうして傷をえぐろうとするんだ」

と憤りました。

 

そう、自分は命を繋いでいけないんだって絶望した時がかつてありました。

同じように感じている方たちもいるはずです。

 

しかし、時間が経ち色々考えていたのですが

こういう発言をしたのが議員であったから大事になったワケで

こういう考えの人もかなりいるんだろうなと思いました。だから結局注意くらいなんだろう。

こういう発言は言っちゃえば差別発言ですよね。明らかだから叩かれる。当たり前です。

 

しかし。

差別は良くない、みんな平等だと言われていて、みんな「そうだ、その通りだ」と思う。

でも、実際「自分とは違う存在」を理解しようとどれくらいの人が努めるだろう?

 

かつて、女の子の友人に自分はトランスジェンダーだとカミングアウトしたことがありました。

その時は「そうなんだ」と理解してくれた感じがしましたが

その後、「私のこと本当に友達として見ているかな?」私は友達だと思ってるよ的なメールが来ました。

そのメール見たの、仕事帰りのバスの中だったのですが、耳は赤くなり恥ずかしい、消えてなくなりたいと泣くのを必死で我慢しました。

 

あなたのこと、理解するけど私はやめてね

 

そう言われたような気がしました。

 

今なら「自惚れんな。オレのタイプじゃねーし!」

くらい言えるし思えるのですが、当時の自尊心が低い私にはこたえました。

別に告白をしたワケでもないのに、なんで予防線?本当に理解してくれたのか?

彼女のことが好きで告白をしたとして、振られたなら分かるのですが。

 

彼女がどのように受け止めていたのかは、実際のところは分かりません。

もし理解してくれていなかったとして、彼女に理解してくれ!って迫るのは乱暴な気がします。

そこまで強要は私にはできません。

 

でも、そういう人って結構いると思うんです。

LGBT、そんな人たちがいるっていうのは理解できる。

でも、やはり身近にいなければリアルじゃない。

例えば同性のカップルが目の前にいたら、どういう反応をするだろう。

未知な存在に会ったときに驚くのはある意味仕方がないとも思うんですね。

これってLGBTだけに限らない。

しかし攻撃的になる必要もない。

「自分とは違う存在」を理解できないから酷い言葉を言う。分からないから暴力(ハラスメント)を振るう。

今明るみになってきているニュースは結構この「理解できない」が前提になってはいないだろうか。

相手に対してちょっとの想像を働かせれば、それだけで見えてくるものがあるかもしれないのに。心持が少し優しくなったりするかもしれないのに。

それこそ、攻撃的なことは何の生産性があるのだろう。

 

LGBTに関しては少しずつ、世間では理解が出て来て条例レベルで変わってきている自治体もあるけど

国自体が変わっていくのは、まだ少し先な気がします。

 

もしかして今回の騒動が起きたことがきっかけで、国が法整備などに動かざるを得ない状況になったら

かえって、でかした杉田議員!

とかなるのかなぁ(笑)

 

LGBT関係団体、普及活動、色々と精力的に動かれている方たちには頭が下がる思いです。

しかし、理解を得るためには

出来る限り、冷静で誠実であることが必要だと思います。

 

今回の騒動に対し、抗議活動やパレードの様子を見ました。

その中に、一部過激な行動だか、過激な発言だかのプラカードを持っていた方を見かけた気がします。

さらっと見たのであんまり覚えてないのですが、とても胸を痛めたのだけは鮮明に覚えています。

怒りで我を忘れないようにしたいものです。

攻撃性は何も生み出さないのです。

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