生き方。

そろそろ自分のことを書きます。

性同一性障害(FTM)です。
ただ、完全たる診断は受けていません。

第1段階の精神科医によるカウンセリング、身体検査までで受診をするのを止めてしまいました。

もともと平日休みを取って埼玉県まで通うことが厳しかったこと、予約するのに3か月先のことまで決めるのは仕事上難しかったこと。
仕事も転職を考え修業を始めたりと、なかなか忙しかったのもあります。

それと、何より大きかったのは「このままで良い」と思えたってこと。

周り(家族や友人)も受け入れてくれている。
恋人もできないわけではない。
親に健康に生んでもらったのに、リスクを冒して傷をつける必要があるだろう?
これ以上何を望む?

もしかしたらこの考えに「それは本当の性同一性障害じゃない!」と言いたくなる方もいるでしょう。
胸があるとか声が高いとか体格とか
今でも気にする時、たくさんあります。

言葉ひとつでも社会的に女性に見られることへのストレス、公衆の場に出たときのストレスや葛藤、山ほどあります。

それでも、我を通し心と体を一致させることで更に「理解してくれ」って
今でも充分ありがたいのに。

周りに恵まれているのだと思います。
成長の中で悲しいことや、苦しいこと、悔しいこと、なかったわけではありません。

それでもちょっとストレスあっても、あまり不自由なく生きられることは幸せです。
仕事も自営に変えてから、どんなに見た目が不思議なヤツでもそのままを受け入れてくれるお客様や仲間ができました。

仕事で性別に触れられることはほとんどありません。
スーツ着てネクタイ締めても、変な目で見られることは今はありません。
素のままでいられるのです。

そして、今の妻と出逢い、彼女の子供たちにも救われています。
子どもたちは私を「お父さん」と見てくれています。
共に生活して5年。
今では子どもの友人の親御さんたちにも、何を話したわけではないけれど私の存在は認知されています。

だから、恐らくこれからも医療機関を受診することはないでしょう。

戸籍上、ずっと独身の独り身であっても
それはあまり大きな問題ではありません。

同性婚、、、パートナーシップ条例という世の中の流れもありますが
それは私と妻にはどうもしっくりこないので、いつか認められてもしないかもしれません。
またそれは何かの折に書くと思います。

トランスジェンダー、セクシャルマイノリティ、LGBT、いろんな言葉があり
色んな人がいる。

多分我々のことを色々なひとが色々な考えで思うこともあるのだと思いますが
周りの人たちが我々を変な色眼鏡で見ないでいてくれるように、
我々もそうでありたいと思っています。

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投稿者: pathetique master

コーヒー屋店主。 コーヒー豆焙煎士をやってます。 趣味はヴァイオリン弾くこと。 FTMのトランスジェンダー。 妻と娘の5人家族。 仕事、音楽、自分自身の日々感じることや日常を書いています。

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